こんにちは、担任助手の濱島です。3月ということで年度の変わり目、高3生の皆さんにとっては卒業の時期になりますね、おめでとうございます。部活や委員会、文化祭や体育祭など人によって様々ではありながらも受験以外に多くの事柄に向き合ってきた高校3年間だったのではないでしょうか。それらの努力も含めて涵養できた力を今後努力すべき事象に昇華させられるよう、これからも頑張って進んでいってください。
単に大学へ進学するといえども遊びに行くわけではないので、勉強はしっかりしましょう。もちろん遊ぶなとは言いませんし、むしろ自分はこれまでの大学2年間かなり自由に使える時間を有していた感覚があるので在学中の時間を自由に使ってもらうのもとても良いことと思うのですが、自分が学びたいこと、なりたいものに間接的であれ繋がることを目指して進んだ道だとは思うので、こなすべきことはしっかりこなしましょう。かく言う自分は興味関心を持てるものしか勉強できていないので先輩風を吹かせて上から物事を言える立場にないのですが。
話は変わって今年度最後くらい少しは皆さんのためになることをしようと思ったので、これまで自分が読んできた本などで気に入っているもの、役に立ちそうなものを最後にいくつか挙げておきます。傲岸不遜に見えるかもしれませんし何しろ語学に偏っているので手に取る人によって興味の有無は分かれるかもしれませんが、よければ触れてみてください。
・『伝わる英語表現法』
新書なので短い期間で読めると思います。自分は受験生の時に勉強の休憩がてら読んでいたのですが読む度に英作文が書きたくなる、という感じで第二言語特有の母語との表現間での難解な差異や壁にアプローチした一冊になっています。個人的にはかなり視野が広がったというか、成程こうした書き方、表現の仕方があるのかといういわば開拓に繋がった一冊です。
・『英語の歴史 過去から未来への物語』
こちらも新書です。タイトルの通りで英語史を扱うものになっているので、文学にしろ歴史学にしろ英語に通じる分野に多少でも興味があれば非常に良い一冊になると思います。過去だけでなく史実の繋がった先である現代英語にも焦点を当てており、ジェンダーや人種差別などの現代社会問題に通じる英語学までも取り上げている構成になっています。
・『教養の語源英単語』
同じく新書です。こちらも名前の通りで、ひたすらに英語、及びそこに通じる古典言語の由来などがテーマなどに分類され記されています。語源や言語学、特に形態論などに興味がある方は上記の英語史のものに加えて読んでいてかなり楽しめることと思います。これに関しては自分もまだ少し読み残しがあります…
・『英文解釈教室』
突然ですが大学受験用の参考書です。自分は高校2年生の終わりあたりに進めていた記憶がありますが、これまで触れてきた英文解釈に充てる参考書としてはトップレベルで難しいです(少なくとも自分はそう思います)。ただその分得るものもとても大きく、日頃から英語に触れるような人であれば必ず活きてくることと思います。大学でも英語の授業はあると思いますし、自分も1年生の時に担当していただいていた先生におすすめされました。英文学や英語学などに触れていく方には特におすすめです。
・『英検1級 でる順パス単』『究極の英単語 SVL Vol.4』
単語帳二冊、前者はお馴染み英検のパス単です。本当は辞書を一生懸命引いて欲しいところではあるのですが語学系統以外の大学などでの英語の授業となるとどちらかというと読んだ後の情報処理などが重要にはなってくるとは思うので辞書を引いて用法などを確認する、というのが結局時間の無駄になってしまうかもしれないです(よくないですね)。語彙は多いに越したことはないですし、辞書を引かねばならない点を考えるとご自身の日頃の手間も省けるはずです。熟語含め1級レベルのものだと英字新聞などではかなりよく出てくるものが多く、逆に覚えてしまえば相当難しい文章でもすらすら読めるようになります。もう一冊の方も同様で、かなり難しい単語を扱っているものなのですが、覚えておいて損はしないものがほとんどです。自分は今もほぼ毎日見ています。